みなさん、こんにちは!Rinです⚘
前回の内容に続けて韓国外国語大学の通翻訳過程についてご紹介したいと思います!
今回のブログでは、1つ1つの授業内容をより具体的にご説明します。
前回のブログをご覧になられていない方はぜひこちらも!
通翻訳領域
通翻訳過程は、「通翻訳領域100時間」と「韓国語領域100時間」の合計200時間、授業が行われます。
まずは、「通翻訳領域」の授業内容についてご紹介します!
通訳実習・통역 실습 日本語⇔韓国語 (40時間)
名前の通り通訳の授業を行うのが「通訳実習」です。
この授業は、様々なテーマで逐次通訳・同時通訳の練習を行い、通訳の全体像、技術を身につける授業です。
逐次通訳とは、話し手がある程度の長さまで発言したあとに通訳者がまとめて通訳する方法です。話し手と通訳者が交互に話すため、リアルタイムで訳す同時通訳よりも正確に伝えやすいというメリットがあります。
https://www.intergroup.co.jp/blog/009
先生が原稿を読み、その内容をノートテーキング(メモ取り)をして、指名された学生が韓国語・日本語に訳していきます。
次に、原稿が渡され、原稿を見ながら順番に学生が訳していきます。
どんなに間違えても、聞き取れなくても大丈夫です!とても優しい先生が教えてくれます☻
事前に原稿は渡されないため、どのような内容で通訳を行うのかは授業が始まらないとわかりません。自分の韓国語能力が試されます!
内容は、政治や結婚式の祝辞、セミナーの司会など、本当に様々な通訳実習を行います。韓国語はもちろん、日本語に関しても知らない単語に出会うこともあり、毎回の授業が楽しみでもあり緊張の連続でした。
課題
通訳実習の宿題は、ST(サイトトランスレーション)と呼ばれる、文章を目で追いながら訳していく練習です。
授業で行ったまっさらな原稿を見ながら訳して、その音声を録音して提出します。
この時、まずは原稿をそのまま朗読して時間を計ります。訳すときには、この原稿を読んだ時間よりも早く行わなければなりません!
1週間かけて練習をして、ほぼ毎週締め切りの日に提出していました…。
この課題は、日韓・韓日の2つを10週間、毎週提出します!
翻訳実習・번역 실습 日本語⇔韓国語(40時間)
次に翻訳実習です。
この授業は、毎週提出する課題を先生が添削をしてくださり、授業時間で他の学生のものと比べながらフィードバックをもらう方法で行います。
つまり、課題を提出しないと先生からの添削をもらえません…。
通訳同様、課題として出される資料は様々でした!
翻訳はどれだけ調べられるかが鍵なので、課題を受け取ってからの1週間、たくさん調べて出来るだけ完成度の高い翻訳文を提出できるように努力していました。
他の学生の訳も自分にとってすごく勉強になるので、授業中は常にメモを取っていました☻
課題
ご紹介したように、この授業は予習の形で課題が出されます。
課題として受け取った資料を1週間で日韓・韓日それぞれ翻訳して提出します。
この課題も通訳と同様に9週間、毎週提出します!
通翻訳基礎理論・통번역 기초 이론 (20時間)
通翻訳領域最後の授業は、通翻訳基礎理論です。
この授業は一言でなにを学ぶのか!とまとめるのが難しい授業です。
通翻訳に関わる知識から実習まで、限られた時間の中で出来ることをすべて行う授業です!
特に印象に残っているのは、リレー通訳の授業です。
リレー通訳とは、複数の言語を繫いで通訳する方法のことを言います。
授業では、日本語→韓国語→中国語/中国語→韓国語→日本語の形でリレー通訳を行いました。この通訳の練習は、言語ごとに行う通翻訳実習の授業では出来ないので、すごく貴重な体験でした。
外国人が話す韓国語を日本語に通訳するのは、発音や文法使い方など、また違う難しさを感じました!
課題
通翻訳基礎理論の課題は、いつも急に比較的重めな課題が出されます!
論文を読んでPPTにまとめたり、ウェブ漫画の翻訳を行ったり、授業内容のように課題も様々な課題が出されます!
韓国語領域
次に、韓国語領域の授業内容についてご紹介します。
メディア韓国語・미디어 한국어
メディア韓国語はメディア資料を用いて、韓国社会について理解し韓国語能力を伸ばす授業です。
メディア資料というと、ニュースが思い浮かびますが、ラジオやバラエティー番組、ドラマ、映画、ウェブ漫画まで様々な資料から韓国社会について学ぶことが出来ます!
私が一番好きな授業の1つでした☻
授業の進め方は、毎週1つのテーマがあり、そのテーマに沿ったメディア資料を元に받아쓰기をしたり、問題を解いり、母国と比較して意見を述べたり色々な活動を行います!
試験は、中間と期末の2回行われます。中間テストは、メディア資料を用いて母国と韓国を比較しての発表。期末テストは、授業内容が出題される筆記試験でした。
課題
課題は、全部で5回、授業内容に関して自分の意見を録音して提出する形式でした。
自分の意見をまとめて、発音の練習をしてから提出をしないと先生に聞き取ってもらえない場合もあり、他の科目に比べれば軽めの課題ですが、ある程度練習時間が必要です!
また、中間試験の発表の準備は授業時間で一切時間はもらえないので、これも課題として行う必要があります。
私は、中間発表で韓国と日本の選挙制度の違いについて発表しました。
韓国語強化・한국어 강화
次に韓国語強化の授業です。この授業は、通翻訳の観点で学術的内容のテーマに沿って韓国語の高級レベルの語彙および文法を学習する授業です。
私が実際に受けた感想としては、難易度の高い長文読解を通して語彙、文法、表現について学習する形でした!通翻訳過程の中では一番、語学堂の授業に近かったです。
さらに、「逆翻訳」や「機械翻訳」を通してより読みやすい韓国語の表現を身につけることが出来ます。
韓国語強化という授業名の通り、韓国語の文法や表現を重点的に学習する授業です。この授業を通して、自分の韓国語の弱点について気づき、文章力が上がりました!
中間試験、期末試験があり教科書と追加資料から問題が出題されます。教科書の内容をよく復習すれば、対策が出来る試験内容でした。
課題
全4回ニュースの要約と自分の意見を述べる課題を提出します。
また、授業で行う逆翻訳が終わらなかった場合は課題として提出します。
自分の意見を書きやすいニュース記事を探すこと、さらにニュース内容を要約するのがとても時間がかかります。ですが、この課題を通してニュース記事を読むことへの苦手意識がなくなりました!
韓国語文章練習・한국어 문장 연습
最後に、韓国語文章練習です。この授業は「国語」の授業そのものです!
文章の種類、性質、敬語、受け身、単語の種類、띄어쓰기…
「韓国語」そのものに関して、あらゆる視点で学習することが出来ます。
初めて聞く単語が多かったり、言語そのものを勉強すること自体はじめてに近かったのでmこの授業にはとても苦戦しました…。
ですが、先生がいつもテンション高く私たちがわかるまで教えてくださったおかげでなんとかついていくことが出来ました☻
実際に通ってみて
何度も声を大きくしてお伝えしたいのは、語学堂の授業とは全く違います!
授業内容もそうですし、課題の量、求められている韓国語スキルのすべてが語学堂の何倍も上でした。
通翻訳過程に入った当初は、自分のダメダメな韓国語スキルと課題の多さに心が折れかかりましたが、同じクラスのお友達や優しい先生のおかげで乗り越えることが出来ました!
この半年間を通して、自分の韓国語レベルを実感しこれからも勉強を続けていかなければいけないなと、再確認することが出来ました。
今となっては、毎日のように課題に追われていた日々が恋しいです…。
高級レベルの以上の韓国語を学びたい方や、落ち着いた環境で集中して留学したい方におススメします!
まとめ
今回は、韓国外国語大学通翻訳過程の授業内容についてご紹介しました!
語学堂でここまでの授業を受けられる大学は他にはないと思います。
留学を検討されている皆さん、ぜひ一度韓国外国語大学の通翻訳過程について調べてみてください☆
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次のブログでお会いしましょう♪